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2017年06月30日

冷やす食べ物?温める食べ物?



お客様から
店頭でよく聞かれる質問の一つに
「冷やす食べ物」と「温める食べ物」のことがあります。

自然食品屋さんで見かける日本で独自に発展した正食の陰陽理論の考え方と、
実際の中医学の生薬や食べ物の性質をごっちゃにしてはいけません。

「砂糖は冷やす性質がある」とか
「ゴボウは土の中にある根っこだから温める」 
「南国の物は冷やす」
とかは中医学では全く違うものです。

砂糖は黒でも白でも性質は「平」、温めも冷やしもしません。
ゴボウは「大寒」といって結構冷やします。
だからきんぴらゴボウに鷹の爪をちょこっと加えたりするのでしょう。

果物は冷やすと言うのも違います。
例えば、南国のパイナップルは「平」です。
サクランボ、桃なんかは性質は「温」です。
ただジュースにしてガブガブ飲めば冷えますけど(笑)
基本的に水分というのは陰分を増やすので冷やす性質です。

そして冷やす物が悪いと言う考え方も違います。
温める事が健康になるということもおかしいですね。

熱がある体質に、温める物を偏って食べさせれば具合が悪くなって当然です。
誰でもサウナで鍋焼きうどんを食べてみれば解ります。

このように《熱の体質》や《冷えの体質》もいるので
一概に この食材には入っているこの栄養素が良いとか 
生姜を使った〜〜とか
〜〜を使ったスムージーとか 
○○青汁とかが
万人の健康食品なんて言うのはおかしい話です。

健康法は人それぞれ違いますし、
我々は地球に住んでいますので、季節(旬)を無視してはいけませんよね。
易簡而天下之理得矣

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今日は特に蒸し暑いですね。
皆様御身ご自愛ください










posted by 福岡市 中央区 一丁目薬局 at 17:01| 食事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする